本をたくさん読む人は頭が良く成功者になれるのか?読書家の有名人を紹介

本を速くたくさん読む

「本をたくさん読むのは良いこと」と漠然と誰もが認識していることで、賢い人というイメージがあるしょう。

本をたくさん読むと頭が良くなって成功者になれる、というのは本当でしょうか?

実際に成功者と呼ばれる人たちはたくさん本を読んでいるのか、年間何冊くらい読んでいるか。データなど検証されているもの調べました。

本をたくさん読む人は年間何冊?

子どもの頃、親や先生から「本を読むと頭が良くなる」と言われたことがあるという人は多いのではないでしょうか?

昨今「活字離れ」が進んでいるとも言われますが、読書の重要性が今一度注目を集めており、ネット上では「年収が高い人ほど読書家である」という内容の記事も掲載されています。

しかし就職サイトが有名な『マイナビ』が行った2015年の調査では、一般的な社会人男女の1ヶ月の平均読書冊数が2.58冊で、仕事が忙しくてなかなか読書ができないという理由で1ヶ月に0冊という回答も多いと言う結果が出ています。

仕事や長時間の通勤、家事など、多忙な毎日を送る現代社会において「読書家」と呼ばれる人々はどれくらいの冊数を読んでいるのでしょう?

実は「読書家」という言葉自体には、具体的な読書冊数での定義付けはされておらず、Yahoo!知恵袋でも「年間150冊」や「年間300冊」という回答が存在しているなど、人によって「読書家である」と感じる本の冊数は異なっているのです。

本をたくさん読むと頭が良くなると言われる理由

世間ではたくさん本を読むことによって、語彙力・教養が身に付くと言われています。

本屋や図書館などでもスキルアップのための「自己啓発本」と呼ばれる本が高い人気を集め、なかには「読書の方法」に関する本も紹介されているなど「読書」のメリットが注目されています。

実際に「読書家」と呼ばれる人のなかには、歴史に名を遺した偉人や成功者も多いことからも、たくさんの本を読むこと自体が「頭が良くなる・成功者に近づく」というイメージを持つ人も多いでしょう。

読書と成功者の関係性について、海外ではこれまで数々の研究・調査が行われています。

なかでも、アメリカのベストセラー本『Rich Habits(お金持ちの習慣)』の著者であるトーマス・コリー氏の調査は様々なメディアでも取り上げられており、年収16万ドル・純資産320万ドル以上の成功者の88%は、毎日最低でも30分は読書をしているという分析結果から「毎日の読書週間が経済的成功につながる」という結論に至っています。

また、コリー氏は本のジャンルについても紹介しており「成功者のなかでも自ら財を築いた人々の68%が他の成功者の自伝を読んでいる」とまとめています。

ここから「本をたくさん読むと頭が良くなる・成功者になる」とされている理由を考えると、読書は語彙力や教養を高めてくれるだけでなく、読書を通して学んだ他者の「成功体験」からアイデアや勇気を得て「失敗体験」が失敗を回避するための知識として役立ってくれるからではないかと考えられます。

本をたくさん読む成功者・有名人・芸能人

具体的に世界の成功者と言われる有名人の中で「読書家」としても知られる人を紹介します。

ビル・ゲイツ

ハーバード大学出身の有名な実業家であり、マイクロソフトの共同創業者兼会長・顧問です。

「読書家」としても知られており、多忙な毎日のなかでも年間50冊以上の本を読んでいるとのことで、その殆どがビジネス・公衆衛生・エンジニアリングといった「ノンフィクション」の本だという。

また、毎年12月頃になると、自身のブログとYoutubeにて「今年最もおすすめしたい本」が紹介され、それぞれの本を通してビル・ゲイツさんが何を考えたかを垣間見ることができます。

 

ウォーレン・バフェット

アメリカの投資家であり、世界最大の投資持株会社である『バークシャー・ハサウェイ』の筆頭株主・会長・CEOを務めるという、アメリカ屈指の成功者の1人です。今でも1日の80%は読む時間に費やしているという読書家。

『BISINESS INSIDER JAPAN』の記事によると、1日に5~6時間かけて5紙の新聞を読み、500ページもの財務資料にも細かく目を通しているとのこと。 かつてコロンビア大学で実施された投資に関する授業にて、自身の読書スタイルに基づいた「知識の身につけ方」の講義も行っています。  

マーク・ザッカーバーグ

Facebookの創業者の1人としても有名な、ハーバード大学出身の実業者です。

2015年にFacebook上でブックコミュニティ『ア・イヤー・オブ・ブックス』を開設したことでも話題となっており『NEWS PICKS』の2016年6月11日の記事によると、マーク・ザッカーバーグさんは2週間に1冊は本を読んでいるとのことで、年間の読書冊数は26冊ほどとされています。

ものすごくたくさん本を読んでいる!という訳ではないようですが、毎月2冊以上継続して読み続けることができない人も多い中、コツコツと読み続けている読書家と言えるのではないでしょうか。ネット世界の王者も活字離れせず本を読んでいるということです。

世界の成功者は多忙な中でも本を読む時間を持ち続けていることがわかりますね。

日本で活躍するの芸能人でも読書家で博学な人は成功しているイメージがあります。

又吉直樹

300万部を超えるベストセラー本『火花』を生み出した芥川賞作家・お笑い芸人の又吉さんは、幼い頃から本を通して空想することが好きとだったとのこと。

『JCASTテレビウォッチ』の記事によると、1ヶ月に読む本の数は「最低でも6~10冊」と話しており、気に入ったフレーズに線を引きながら読んでいると話しています。 テレ朝『アメトーーク!』で光浦靖子さんやオードリーの若林正恭さんと出演する「読書芸人」で愛読書を語り合う芸人として目にした人も多いでしょう。

芦田愛菜

2017年に高偏差値の名門私立中学校に入学したことでも話題となった、人気子役の芦田愛菜さん。 芸能活動で有名な上に名門学校へも入学という輝かしいニュースは子供を持つ親世代は勉強法が気になったことでしょう。

『デイリー新潮』の記事によると、芦田さんの読書冊数は小学校低学年の時点で年間300冊を超えるとのこと。ほぼ毎日1冊の本を読み終えているという驚異的な数です。

又吉さんも驚くほどの圧倒的読書量の理由は、銀行員の父親が読書家で幼い頃から本に触れる機会が多かったからなのだそう。

本をたくさん読んでも成功者になれない理由

読書への注目度が高まるなかで「頭が良くなりたいから…」「スキルや年収がアップするのなら…」というきっかけで読書を始める人も少なくありません。

しかしなかには「毎日たくさん本を読んでいるのに変わらない」と感じる人もいるようです。

読書をしても成功者になれない・成長できない人の理由として「読書を通して学ぶ習慣が付いていない」という点が挙げられます。 本には様々な知識・教養・体験が詰まっているため、本に書かれている文章を読むだけで「頭が良くなった」と思い込む人も少なくありません。

『PRESIDENT Online』が行ったアンケート調査によると、年収2000万円の人のうち「仕事以外の時間に勉強をしている」と答えた人が約7割という結果に。 また、忙しくても勉強会やセミナーなどへの参加も積極的に行っているという人も多いとのこと。

この調査から考えるに、読書を通して新しい考え方・知識を獲得しようとする姿勢や、学んだことを実際の行動やアイデアの1つとして活用する行動力が、読書を通して成功者となるために大切であると考えられます。

本を読むときには「これを読むことによって何を学び取りたいのか」意識しながら読み始めることが大切なようです。つまり成果を得たいと思っているならば、目的を持って本を読んで、得たことを行動につなげていくことが変化をもたらすポイントではないでしょうか。